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エアーズロック(ウルル)の麓 - 不滅の泉

エアーズロック(ウルル)の麓には、ムティジュルの泉というアナング族にとって貴重な水場があります。

ムティジュルの泉

エアーズロック(ウルル)の麓にはKuniya walk(クニヤ・ウォーク)にアナング族が使用していたムティジュルの水場があります。

もし、エアーズロック(ウルル)があるノーザンテリトリーに干ばつがあり、他の水場が枯れてしまっても、このムティジュルの泉だけは枯れないと言われています。 以前までは飲用水に用いられていたようですが、現在では見学するための泉です。

 

ムティジュルの泉

ムティジュルの泉


ムティジュルの泉に関する伝説

昔々のその昔、エアーズロック(ウルル)にはクニヤと呼ばれるニシキヘビがいました。

クニヤは自分の卵が孵化しそうになると、エアーズロック(ウルル)の西側にある洞窟(クニヤ・ビティ)に戻り、新しい子供の誕生を待っていました。

ある日、クニヤの甥であるクカクカが毒ヘビの祖先・リルの放った槍によって命を落としてしましました。実際にはクカクカが掟を破ったことへの戒めでしたが、それを知らないクニヤは激怒し、リルとの激しい戦いが始まってしまったのです。

激闘の末、クニヤが棒を使って岩の上にいたリルの頭を叩き割り殺しましたが、リルに戦いで放たれた毒に侵され、クカクカをムティジュルの泉へ運ぶと自分も息絶え、ワナンビと呼ばれる虹色のヘビに姿を変えました。

今でもワナンビがムティジュルの泉に住み、水を枯らさずにいると信じられています。

 

現在、Kuniya Walk(クニヤ・ウォーク)と呼ばれる遊歩道の「クニヤ」とは、このニシキヘビの名にちなんで名付けられています。