エアーズロック(ウルル)の基礎知識 - もう一つの世界遺産・オルガ岩群(カタジュタ)
エアーズロック(ウルル)周辺には世界遺産であるオルガ岩群(カタジュタ)があります。
エアーズロック(ウルル)に匹敵する迫力
オルガ岩群(カタジュタ)はユネスコの世界遺産に認定されています。
エアーズロック(ウルル)をヨーロッパ人が植民地総督の名前にちなんでエアーズロック、アナング族はウルルと名付けたように、オルガ岩群(カタジュタ)もヨーロッパ人がドイツのヴュルテンベルク王妃オルガにちなんでオルガ岩群、アナング族はカタジュタと名付けました。
今では、アナング族の呼び名であるカタジュタが正式名称になっています。そのカタジュタはアナング族の言葉で、「多くの頭」という意味があり、その名の通り、巨大で多くの岩から成り立っています。
同じ世界遺産でもエアーズロック(ウルル)は1つの巨大な岩ですが、オルガ岩群(カタジュタ)は36個の岩からできていますので、見る角度によって景観が全然異なります。
オルガ岩群(カタジュタ)もエアーズロック(ウルル)と同じく、アボリジニの聖地の一つで多くの儀式が行われています。
より大きな地図で マウント・オルガ(カタジュタ) で表示
オルガ岩群(カタジュタ)の航空写真です。
地図内をドラッグすると移動、拡大は「+」、縮小は「−」をクリックします。
オルガ岩群(カタジュタ)の観光名所
観光名所は主に西側の半分がメインで、オルガ岩群の中で最も高い(546m)のマウント・オルガと他の岩で形成されるオルガ渓谷(アナング族の言葉でワルパ)です。
もう一つは宮崎駿監督作品の「風の谷のナウシカ」の舞台と言われている「風の谷」です。あくまでも、これは噂で、製作元であるジブリ側は否定しています。
ジブリ側が否定しているにもかかわらず、オーストラリアには「ジブリ作品の舞台になった」とされる場所が、オルガ岩群以外にもあり、オーストラリアの旅行会社には「ジブリの舞台ツアー」と称してたくさんのツアーが企画されています。
「旅行会社が便乗しているだけ」なのか、「実はジブリ側が否定しているけど、本当なのか」は定かではありませんが、オルガ岩群(カタジュタ)をはじめ、ジブリ作品の舞台と噂されているところに行くと、「舞台になったと言われれば、そう見えてくる」感じがします。
たくさんのハエ
エアーズロック(ウルル)と同じく、オルガ岩群(カタジュタ)にはハエがたくさんいるそうです。「いるそうです」と言いましたのは、私が訪れたときにはハエが一切いなかったのです。
私がオルガ岩群(カタジュタ)に行ったのは、11月26日。本来ならハエがブンブンいるそうです。
その日の天候、前日の天候などによって、ハエの出現率がかなり変わるそうなので、念のためハエ対策をしてください。タオルを頭からかぶり、その上に帽子をかぶって、ハエが顔につかないようにするのがいいそうです。